子供の頃から歯並びが良く、虫歯のなかった私に当時の先生は「親に似んと、きれいな歯やなぁ、気ぃつけんと歯ぐきが先にイカレるでぇ」とよく言われていましたが、本当にそうなったのは50歳を過ぎて突然やって来ました。
口臭、出血、膿、不快感など本に書いてある通りの症状に即「総入れ歯」と思いました。
ところがブラシでこれらを改善すると高田先生はおっしゃるではありませんか。
「エッェェー!ウッソォー!!」の世界でした。
半信半疑でトレーニングが始まり、数ヶ月経った頃にやっと全てのことが肌で感じられるようになりました。
一列や丸い型のブラシは「歯ブラシ」と思わず「歯ぐきと歯の間の掃除器具」と考え「磨く」「研ぐ」のではなく「なでる」と思うことが出来るようになったのです。
はっきり言って効果があるのかどうかわかりませんでしたし、くじけそうになったこともありました。
でも、毎回何度も丁寧に指導してくださったY・Aさんや、優しい笑顔の頑固な院長のお陰でピンクの歯ぐきに・・・フラダンス状態の歯は休め!(気を付けにはなってないですが)をしてくれています。
ブラッシングは肌でわかるようになるまで通院、指導を受けること絶対諦めないことだと思います。
めんどうだから、結果がでないからって放り出してしまうのは簡単ですが大きなチャンスを捨てているのも自分です。
・・と自分に言いきかせながら、現在も通院中です。
暑い夏も過ぎた十月に先生からのお知らせで通院が始まりました。
一日中腰を掛け・・・口を開けたり閉じたりしていました。(歯医者さんでの診療はみな同じですが)
初日は一寸つかれ居眠りも・・・先生に声をかけられることもしばしばありました。
当日は遅れまいと一時間あまりも早く到着してしまい、はずかしい思いをしたこともありました。
まあ、何とか一日が終わり他の患者さん達とこの次に又お逢いするのを楽しみにしておりました。
何時の日か患者さん達と昼食に行った時のことですが、会話はもちろん歯のことばかり・・・
あるご主人曰く「あの先生は、日本で有名な先生らしいで・・・もう二度とこんなチャンスはないかも・・・みんな大切によ・・・年も年だし」と言って大笑いした日もありました。
今ではなつかしい思い出の一つです。
そして、その一年後・・・またもや私は一時間あまり早い到着となりました。
いよいよ時間となり先生方と患者さんみなさんがお揃いで診察が始まりました。
「口を開けて・・・」の始まり、私はまたもや居眠り・・・
そして、主治医の先生の呼びかける声が・・・
「入れ歯が出来上がりましたので入れて見てください。」
ハッとして目覚めた私は、入れ歯をいれてみると・・・何の抵抗もなく私の歯茎にぴったり!
「先生ありがとう、今日まで本当にありがとう」との言葉が頭の中をよぎったことを今でもはっきり覚えております。
仮入れ歯の時には、やわらかい物、流動食に近い食事だっただけに、「よーし今夜は何を食べよう」って思ったことも忘れていません。
この日の夕方、娘宅によって入れ歯の出来上がったことの報告に行きました。
「今夜はかたい物でも食べられそう、今夜は何のおかず・・・」と私。
娘曰く「毎日のことだし、もっと気をつけないとお母さん」と一言やられました・・・けど私としてはうれしかったです。
主治医の先生に年何回か診ていただきながら又来年・又来年と・・・あっという間に十年が過ぎ私も八十歳半ばになりました。
十年たった今でも何の抵抗もなく「ぴったりあう入れ歯」、これは先生から頂いた「宝物」です。
先生、本当にありがとうございます。
これからもずっとずっと大切に守っていきます。
よろしくお願いします。
私の歯医者さんでの思い出は・・・
主治医の先生が私の歯で手間取っておられた時のこと・・・そこに一本の電話が鳴りました。
その後、治療も終わり帰り途中なので先生に車で送って頂いた時、車中で先生が先ほどの電話のことをお話されました。
「今日は子供の誕生日なので、その電話だったのです・・・」と
それを聞いた私は、折角のお子さまとのお楽しみなのに私のことで申しわけなく思た事を今でも忘れていません。
また、それから何ヶ月たったある日、久しぶりのお友達と出逢いました。
そのお友達は、私を見るなり挨拶もそこそこにこう尋ねました。
「歯きれいになったね、どこで・・・どこで・・・」の繰り返しでした。
そのお友達も、良い歯医者に行きたかったので、紹介してほしいとのことでした。
私は今までの事を順番に説明いたしました。
やっと理解してくれましたがあの真剣な顔は今でも忘れていません。